物語牧場

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あと1週間か、キングダムハーツ3への期待と不安のお話

 こんにちは島田です。今回はキングダムハーツシリーズの思い出を振り返りつつ、発売一週間前の自分の気持ちとしての備忘録として記録していくものとなります。愚痴っぽい内容になるかもですがご容赦ください。

 

 個人的に今年2019年は、様々な長年楽しんできた物語が一つの大きな区切りを迎える一年になっている。映画なら2008年に公開された『アイアンマン』より約11年間見続けたMCU(マーベルシネマティックユニバース)の大作である、アベンジャーズシリーズが『アベンジャーズエンドゲーム』(4月26日公開予定)で完結する。また、2015年よりスタートした『スターウォーズ新三部作』の最終作も年末に公開予定だ。

 

 で、キングダムハーツだ。(以下KHと記載)

 この記事を書いている段階で、KH3の発売は一週間後と秒読みが始まっている。

 様々な情報が解禁されている。ネット上ではPVが、テレビではCMも始まり、都内では同作の広告看板や街頭モニターでCMがうたれている。ゲーム雑誌でも大きく取り上げられ、まさにお祭り状態である。長年続いてきた大作の完結とあっては当然といえるのだろう。

 私はKHシリーズをPS2で発売された第1作からプレイしている。出会いは小学3年の冬、その年の誕生日に買ってもらってから今に至るまで、新作がでる度に発売日に購入し楽しんでいる。そんな私にとって、今回のKH3の発売というのは今までとは事情が違う、シリーズの総決算になるわけだし、人生の大半の時間を楽しんできた作品の終わりというのはなんとも寂しいものだからだ。

 

 先日、こんなCMが解禁された。 

KINGDOM HEARTS III CM 120秒スペシャルVer. - YouTube

 世界中のファンたちによる同作にむけた愛のあるメッセージの数々が、主題歌”光”オーケストラバージョンと共に紹介される。

 

 泣いてしまった。だって俺も同じだから。同じ気持ちなんだだよ

 

 この16年間で自分は沢山のものをキングダムハーツから貰った、過去作をプレイしていると、それぞれの作品にそれぞれ思い出があります。

 当時の自分にはKH1は難しくてクリアまで1年以上かかったな、KH2FMは中学生の頃に発売して、部活をサボってクリアしたなとか、358/2やBBSが発売した頃は高校生で、お昼休みはみんなでアリーナモードを攻略してたな、コーデットで詰んで修学旅行中の夜に友達にクリアしてもらったこともあった、3Dの発売前にファミレスで朝までストーリー予想したのは高校の卒業間近だったな。3の制作が発表された時は留学中で、ルームメイトのアメリカ人と一緒に朝まで盛り上がったな。

 まだまだ思い出は尽きない。それぞれの攻略本はどの本屋で買ったのか、ブラスバンドコンサートは当時付き合っていた彼女と一度破局した直後にも関わらず、無謀にも誘って付いて行ってもらったとかとか。

 ほんとうに尽きない。思い出がありすぎる。作品を通じて沢山の友達ができたし、時には国境さえも超えた友情を作るきっかけにもなったし、KHシリーズのもつ素晴らしさをリアルタイムで体験してきた。

 それ故か今作には少し不安がある。

 それは単に完結が寂しいというのではなく、長年積み上げてきた期待値に見合う有終の美が見られるのか。というものだ。

 

 そもそもKHシリーズは、ナンバリング作品と外伝作品を含めると7作品以上あり、それぞれが密接に物語として密接に絡み合っている。しかもそれら全てが別々のハードで発売されているのも特徴の一つだ。近年全ての作品がPS4でプレイできるように整備されてはいるものの、新規参入が難しいような印象はある。

 時系列をまとめるとこんな感じ(以下wikiからの引用)

 

 

 

 うーん分かりづらい。しかしこれ以上のまとめ方は分からない。

 これに加えてファイナルチャプタープロローグ(PS4)がある。 

 

 それぞれ作品が発売されるまでの期間がかなり空いているのも辛さを感じるポイントだ。現状、時系列上で一番進んでいるのは3Dなのだが、クリアしたのが2012年だったと記憶しているので約7年前になる。その間スマホゲームやリマスター版が発売、Ⅲの続報が一定間隔で解禁されるなど、熱が冷めないように調整されてきた感はあるものの、長すぎた。

 いつの間にか、いままでのお話は『ダークシーカー編』という副題がつけられて、シリーズの継続は示唆されるようになった。色んな事情は察せられるものの、これがⅢで話がきれいに終わるのか不安になる要素である。

 また、昨今の業界事情の変化も不安要素だ。あまりそちらの知識に明るくはないが、ダウンロードコンテンツによる新しい拡張方式を多くのゲームが採択する流れは、確実にKHにも起きるであろう(事実、シークレットムービーは特定条件を満たしたプレイヤーのみが、後日配信されるデータをダウンロードすることで視聴できるようになる仕様)

 KHシリーズとも関わりの深いファイナルファンタジーシリーズの最新作『FF15』でも、このダウンロードコンテンツを積極的に配信してきたが、結果は不評であったと言わざる得ないだろう。気になる方は調べてみてほしい。

 KH3とFF15は開発的には兄弟作のようなものであると個人的には思っていて、開発開始の報道から、発売までに時間がかかったことも、プロデューサーが共通していたりするとこも兄弟感があると思う。FF15の詳細な感想は別として、クリア直後に去来した感情はなんとも言葉にできないものがあった。「え?こんな感じなの?散々待ってたのに、これって…」という具合。高くなってしまった期待値と、実際にプレイしてみての感想との間に大きな溝ができてしまったのだ。

 この一件でKH3に対して不安感を抱いてしまったのである。

 FF15クリア直後の当時は、待ったぶんの時間を返せとすら言っていた。溜まった鬱憤を晴らすように、ネットにアンチコメを投下したこともあった。

 振り返ると不毛な事をしていたなと思うし、プレイ後にいくら嘆こうが、発売まであーだこーだと友達と盛り上がった時間の豊かさは消えないし、良アプデの数々もそれはそれで楽しめたし、今では良いゲーム体験になったと思っている。この体験を糧にして、KH3をプレイして仮に自分が何を思おうとも、待っていた時間の豊かさまでは否定したくないなというのが今の気持ちだ。

 

 KHシリーズに限らず、アベンジャーズスターウォーズにも、このような気持ちで臨みたいと思う。否定的感情を、待っていた時間の豊かさで包んで受け入れる気持ちを持とうと思う。

 

 ウダウダとまとまりのない文章になってしまったが、先に言っておこう。

 ありがとう。マジで良い16年間過ごせました。本当にありがとうございました!!